日高門別のミニトマト

当JAでは2021年度に試験的に栽培をした結果、収益性が高く消費需要もあることから2022年度より新規振興作物として作付けがスタートしました。

日高門別産ミニトマトは北海道内で最も多く作付けされている「キャロル10」という品種を栽培しております。特性としては果実は肉厚で、果皮が薄く口に残らず高糖度で食味は極めて良好です。果実は艶があり果色が鮮やかで見栄えも良く、市場評価の高い品種となります。

当JAはハウス栽培が主流で、「二本仕立て」という方式を取り入れております。通常わき芽をすべて摘み取り一本に仕立てるのが普通ですが、収穫量を増やす目的で主枝の一番花直下のわき芽を摘み取らずに側枝として伸ばしていきます。こうすることで、一つの苗から二本とれるようになり、苗代を抑えることができ、通常の一本仕立てよりも約1.5倍~1.8倍の収穫量が確保できるといわれております。

作型は加温促成栽培の5月~7月上旬収穫と、半抑制栽培8月~10月収穫、抑制栽培の9月~11月収穫の作型で行っております。

選別、選果は当JAの集出荷場にて行っており、パートさんの目で厳選されたものを小型選別機を通して規格分けされ、専用段ボールに3kgバラ詰めでほぼ全量札幌市場へ出荷し、消費者においしいミニトマトを届けられるよう日々努力しています。

ミニトマトの栄養価と効能・効果

ミニトマトに含まれる栄養素でクエン酸が野菜類の中で最も多く含まれているといわれております。クエン酸は疲労回復に役立つ今注目されている成分です。脂肪や乳酸を分解する作用があり、エネルギーを生成する効能が期待できます。さらに体内へ吸収しにくいミネラルの吸収率を上げる効能もあると期待されております。

また、リコピンの含有量が多く、通常のトマトより2.5倍以上あるといわれており、βカロテンの2倍、ビタミンEの100倍の抗酸化力あるとされております。この抗酸化力によって期待される効能が、シミ・しわの原因となる活性酸素を抑えてくれます。美白や肌のハリに欠かせないビタミンCやβカロテンも多く含んでおります。美容効果、健康維持には不可欠な栄養素を多く含んでおります。