菌床しいたけとは

しいたけの栽培といえば、適度な大きさの原木にしいたけの菌を打ち込んで育てる「原木栽培」を思い浮かべる方が多いと思いますが、JA門別では、おがくずに養分などを混ぜて固めたものに菌を植え付けて育てる「菌床栽培」でしいたけを育てています。

JA門別で生産しているのは、XR-1という品種で、ボリュームがあり見栄えのするA品率の高いキノコです。出荷期間は通年で、現在は市場出荷と当組合のあつがストア店頭でも販売しています。

JA門別では、平成18年度より各種補助事業を利用して、空いていた倉庫を菌床しいたけの菌床製造工場と培養施設として再活用し、組合員向けに運営しています。ここではあまりなじみのないであろうその工程の一部をご紹介します。

菌床しいたけができるまで

製造工場での菌床製造工程
工程 使用機材・資材・内容
1.培地作成 大型ミキサーで、水、おがくず、栄養体などを混ぜ合わせます
2.水分調整 水分を62%くらいに保ちます
3.充填(袋詰め) 1.で混ぜ合わせたものを充填機を使って、バイオポットという袋に詰めていきます
4.殺菌 しいたけ以外の余計な菌が繁殖しないように、殺菌釜で8時間常圧殺菌します
5.放冷 冷却室で冷まします
6.接種 しいたけの菌を植え付けて、菌床の製造工程は終了です
次は培養倉庫へ移動します
植菌3日後
菌床ができたら培養工場に移動して、しいたけが出てくるように管理します。写真は培地に菌を植え付けて3日目の様子です。(培地温度は20度、湿度は70%)
5日後
菌が下のほうに伸びてきているのがわかりますか?
30日後
培養工場で30日間管理した状態。プレートを使って日々の管理を記録しています。
菌糸の拡大写真
5日目と比べるとずいぶん下まで菌糸が伸びているのがわかると思います。
90日後 除袋
菌糸が完全に下まで伸びたら、袋を取ってしいたけ発生のための準備をします。
刺激によってしいたけが出てきてしまわないように気をつけて袋を取ります。
徐々に芽がついてきます 除袋発生〜追芽による発生
除袋後は25〜30日で1回目の浸水をします。その後は3週間くらいのサイクルで繰り返し水に浸けて、日中と夜間で温度差をつけたりしながら発生させます。
門別町農業協同組合(JA門別)
〒059-2121 北海道沙流郡日高町門別本町210-3
TEL(01456)2-5111|FAX(01456)2-6412

2005.07.13 JA門別HP開設
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